尋常性疣贅の症状や原因、対処方法を詳しく解説します
尋常性疣贅は、皮膚型のヒト乳頭腫ウイルスが皮膚の表面に感染し、良性な腫瘍、いわゆるイボを作りだすというものです。
見た目にもあまりよくない、この尋常性疣贅、何とか治す方法はないのでしょうか。
尋常性疣贅について、こちらのページで詳しく解説していきます。
尋常性疣贅の症状
傷のある皮膚の部分にウイルスが感染するので、外傷を受けやすい手指や足指、膝、そして顔などにできやすいのです。
皮膚型人乳頭腫ウイルスに感染後数か月すると、感染してウイルスが増殖した部分が隆起し、発疹が出るなどの症状があらわれます。
それから次第に大きくなり、角化して表面が灰色になっていきます。
尋常性疣贅の種類
尋常性疣贅には、いくつかの種類があります。
できる場所によっては生活にも支障が出やすくなるため、発見した場合は速やかに治療することを心がけましょう。
足底疣贅
足の裏にできた場合には隆起せずに魚の目のような状態になったり、多発するような状態になる事が多くなります。
ちなみに、タコやウオノメは体重をかけて歩く事によって圧迫や摩擦が加わり生じる皮膚疾患ですが、足底ゆうぜいは、あくまでもウイルスなので他人に移してしまう事もあるのです。
ミルメシア
裸足で過ごす場所で感染するケースが多く、例えば、プールの授業などが感染源となります。
また、最近は土踏まずのない扁平足防止のために、裸足保育を施している保育園や幼稚園も多く見られます。
こうした環境の中でも、低年齢でウイルス2型の皮膚疾患ミルメシアに感染するケースが多いのです。
色素性疣贅
感染の実例は少ないタイプですが、症状としては、足の裏にホクロのような点状のイボが発生します。
今まで足の裏にホクロなんてなかったのに、ホクロのようなものが発生したら、色素性疣贅を疑ってみましょう。
また、足の裏に急激にできるホクロは、皮膚ガンなど悪性腫瘍の場合もありますので、医師の診断を受ける事が大切です。
点状疣贅
多数の細かいイボが発生し、白っぽい色でザラザラした感触があるイボです。
手を触れやすい場所にできてしまうため、広がりやすいのも特徴です。
糸状疣贅
顔や首にできた場合には先端があるとがった突起物のような状態になる事もあります。
まるで指のような形をしていたり、花の蕾を連想させるような形状をしていたりと、目立ちやすいイボと言えるでしょう。
カサカサと乾燥しているのも大きな特徴です。
尋常性疣贅の感染予防とは
特にプールや学童生活などではこれらの予防を徹底することで感染率を下げることが可能です。
肌の保湿をしっかりする
角質をしっかり保湿する事でバリア効果が得られます。
ウイルスをはじめとする外部刺激から肌を守る事ができるため、日頃から肌の保湿は
怠らないようにしたいですね。
感染者と接触しない
尋常性疣贅と診断を受けている人との密な接触は避けましょう。
避けると言っても、感染部位に触るなどしない程度で大丈夫です。
肌を清潔にする
肌を清潔にしてウイルスや菌の温床とならないように、手洗いをこまめに行って下さい。
手洗いだけでなく、アルコール除菌なども加えると良いですね。
ウオノメと混同しやすい足裏の尋常性疣贅
よく間違えられやすいイボにウオノメがあげられます。
特に、足裏にできる尋常性疣贅は、素人からすると見分けが難しく、皮膚科や外科を受診しなければ、ウオノメやタコと思い込んで長い期間経過してしまう事が多いのです。
特に、体重の軽い子供に足裏のウオノメが発症するケースは非常に稀で、もし、子供の土踏まず付近にウオノメらしきものがあれば、尋常性疣贅を疑ってください。
また、尋常性疣贅では表面を削った時に出血しやすいという特徴もあります。
いずれにしても、早めの診断が、適切な治療を行える最短ルートですので、気になることがあれば専門医に見てもらう習慣をつけておくと安心です。
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尋常性疣贅の治療方法
では、尋常性疣贅ができた場合、どのような方法が効果的で、どのように対処したらよいのでしょうか。
尋常性疣贅は、病院での治療がもっともオススメです。
医療機関での治療とともに、食事や睡眠を十分にとることで免疫力を向上させ、ウイルスを早く体から追い出しましょう。
ウイルスの感染は肌機能や免疫をアップさせることでも防げるので、日頃から生活環境を整えたり、肌の保湿を忘れずに行ってください。
病院での治療
皮膚科で尋常性疣贅を治療する方法として、まず、液体窒素で細胞自体を死滅させるというものがあります。
液体窒素で細胞自体を死滅させた後、新しい皮膚細胞の生まれ変わりを促し、患部自体をはがしてしまうという手法です。
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レーザー治療も選択肢の一つとして選ばれやすいのですが、レーザーで除去する過程でウイルスが周辺の皮膚に飛び散ってしまったり、ウイルスを完全に除去することが難しいことからあまりオススメは出来ません。
尋常性疣贅の治療を受ける際には、治療法を主治医と良く相談して理解したうえで受けるようにしましょう。
また、内服薬としてヨクイニン配合の漢方薬を併用して服用する場合もあります。
内服薬は体質を改善してくれる作用が期待できるのですが、速効性にかけることが難点ではありますね。
噂のイボ除去民間療法は大丈夫!?
よく、自力でイボを治した人の民間療法を聞く事がありますが、果たしてこれらの療法は尋常性疣贅にとって妥当なものなのでしょうか。
イボがとれたとしても、肌トラブルなどに発展しないのか…不安が過ぎりますね。
代表的なものをご紹介しますが、尋常性疣贅のようなウイルス性の疾患は、あくまで医療機関で治療することをオススメします。
木酢液
木酢液には、酸やアルコールが含まれていて、イボの原因となるウイルスに強い殺菌効果をもたらしてくれます。
コットンに数滴つけて、患部につけてあげると数週間で緩和すると言うものです。
昔から、あらゆるイボの民間療法として受け継がれてきました。
イソジン軟膏
うがい薬でお馴染みのイソジンと同じ成分、ポピドンヨードが殺菌効果をもたらし、イボを除去してくれるというものです。
うがい薬と同じように赤い色素がついているため、イボにつける時は衣類に色が移らないように絆創膏などでカバーしてから着用するのが望ましいです。
ダクトテープ
ホームセンターなどで販売しているダクトテープを使って、ウイルスを封じ込めるという療法です。
テープは医療用ではないため、肌の敏感な人は肌荒れしやすくなります。
こうした尋常性疣贅の民間療法は様々なネット上の口コミや体験談などからも情報を得られますが、医学的に認められている訳ではありません。
民間療法での治療はあくまで自己責任で行い、基本的には皮膚科などの専門医と相談し、治療を行いましょう。
早期発見、治療をすぐに始めることが、跡を残さずスムーズに完治させることにつながります。
また、保湿などで肌のバリア機能を高めることも、ウイルスの感染を予防するためには効果的です。
日頃からウイルスに感染しないように、肌の健康を保つことを心がけてくださいね。
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