扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)とはどんなイボ?扁平疣贅の対処法とは
イボの原因となるウイルスはヒトパピローマウイルスというウイルスで、その数はなんと100種類以上あります。
たくさんのヒトパピローマウイルスの中でも、特に顔にできやすいウイルスによってできるイボは扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)というものです。
顔にできてしまって非常に目立つイボ、扁平疣贅ができてしまったときにはどのように対処したらよいのでしょうか。
扁平疣贅とはどのようなイボ?どんな人にできやすいの?
扁平疣贅は、特に顔にできやすいイボの一種で、顔の肌の色と同じような色、または薄茶色をしているのが特徴です。
隆起の度合いはそれほど高いわけではなく、ほんの少し隆起していることがほとんど。
このイボができる年齢としては、比較的若い20代にできる事が多く、年齢を重ねている人にはあまり見られないという特徴もあります。
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若い人に多く見られる事から青年性扁平疣贅とも呼ばれ、ちなみに、子供でもできるケースがあります。
イボ自体は良性の腫瘍のため、放置していても体に害を及ぼすものではありません。
しかし他の人や周りの皮膚にうつって増えるため、放置せずしっかりと対応しましょう。
扁平疣贅はこんな事でもできやすい!
ウイルスは小さな傷などから体の内部に侵入し、感染します。
そのため、傷が出来た場合はしっかりと手当をする、また絆創膏などで細菌が侵入しないように気をつけることも大切です。
- 眉などのムダ毛を抜いた後に、不衛生にしない
- 髭剃りなどの後に毛穴などからウイルスを侵入させない
- 蚊に刺された箇所を掻きむしったりしない
また、最近はメイクの一貫として、気軽に眉タトゥーなどを入れる方も多いのですが、こうした時に皮膚にウイルスが入りやすくなります。
オシャレで入れた眉墨が、イボの悩みに変わってしまうのは本末転倒ですよね。
女性にとってはタチの悪いイボ
扁平疣贅は10代〜20代の発症が多く、特にコメカミや頬付近にできやすいタチの悪いイボです。
なぜこの若い世代に扁平疣贅ができてしまうのかは、はっきり分かってはいません。
イボができてしまうと、周りに気が付かれないようにメイクで隠したり、気にしていじるなどの悪循環な行為をして悪化させてしまう方も多く、若い時期特有のイボだからこそ、早めに緩和させたいですね。
扁平疣贅の対処法
では、扁平疣贅ができてしまった場合には、どのような対処法があるのでしょうか。
対処方法を知っていることで、扁平疣贅を短期で改善したり、できにくくするようになります。
専門医での受診
扁平疣贅がある場合は、まず皮膚科や専門機関を受診することをオススメします。
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扁平疣贅は、放置することで自然に治ってしまうというケースもありますが、放置することでより多数の扁平疣贅ができてしまうようなケースもあるのです。
専門医での治療法
医療機関での扁平疣贅の治療法は、漢方などの飲用をはじめ、窒素冷却などによる外科的治療などがあげられます。
窒素冷却はあらゆるイボ処置に効果的で、安全性も高いため、子供から高齢者まであらゆる年齢の方に対して施されます。
ですが、ウイルスを追い出すまで数回の治療が必要となるため、根気強く通院する必要があります。
再発も心得る!
イボの再発は、少なくはありません。
しっかりウイルスが除去されても、免疫低下状態にある時は、何度でも感染しやすくなるのです。
何度もイボが現れると、医療機関での治療を受けるのも面倒になってしまいます。
そのため、日頃から免疫を向上させ、肌機能を高めることで、ウイルスの感染自体を阻止することが重要です。
扁平疣贅を予防する方法
扁平疣贅を未然に防ぐためには、どうしたらよいのでしょうか。
いくつかの予防法を解説します。
紫外線対策を万全に!
扁平疣贅は、皮膚が薄いところやデリケートな部分にできるということのほかにも、紫外線による肌ダメージが蓄積されてできることも多い疾患。
扁平疣贅を未然に防ぐためには、普段から紫外線による肌ダメージを予防することが大切です。
なるべく傷を作らない
扁平疣贅の原因となるウイルスは傷口から侵入、増加するパターンが殆どです。
手足の擦り傷はもちろんの事、顔に傷などを作ってもウイルスの感染経路となりますから、傷の治療を怠らない事が重要になります。
ニキビなどを潰したりしない
ニキビができると、どうしてもいじったり、潰したりしてしまいがちですが、こうしたニキビトラブルからもウイルスは容赦なく侵入します。
特に扁平疣贅は思春期ニキビが全盛期の頃にできやすいため、ニキビができたら、清潔にしてウイルスを侵入しにくくしたいものです。
クレンジングや洗顔時の摩擦に注意
クレンジングや洗顔の時についつい力を入れてゴシゴシ洗ってはいませんか?
摩擦が角質を剥がし、ウイルスだけでなく紫外線などの外的物質をも入れ込む無防備な状態となります。
洗顔は、泡で洗うつもりで優しく丁寧に洗いましょう。
少しでもイボの原因となるウイルスの通り道を作ってはいけません。
アトピー性皮膚炎は特に注意!
アトピー性皮膚炎の方も、免疫力が低下状態にあるため、ウイルスが侵入しやすい傾向にあります。
アトピーの痒みで、かきむしり、傷ができてしまい、ウイルを侵入する経路を作りやすくしています。
アトピー、イボ、どちらにも悩まされる事のないようにしたいものです。
睡眠を十分に!
扁平疣贅の原因となるウイルスの侵入経路となる傷口を正常な状態に戻す事や、肌の生まれ変わりなどを充実させたりするためにも、質の良い睡眠は欠かせません。
睡眠時間をしっかり確保するとともに、熟睡するために寝る前はTV・スマホを見ない、同じ時間に寝ることも実践しましょう。
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皮膚の保湿をしっかりと!
睡眠時間の確保とともに行いたいのが、肌のケアです。
肌にはもともとバリア機能が備わっていて、ウイルスなどの外敵を防ぐ役割も担っています。
しかし肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、日頃からしっかりと保湿を行うことで肌の健康を保ち、ウイルスの侵入を防ぎましょう。
肌の健康を保つために効果的なのが、イボケアクリームです。
保湿やバリア機能をアップさせる成分がたっぷり含まれているので、イボの発生を予防することができますよ。
まとめ
扁平疣贅は通常のイボよりも、人から目につく目立ちやすい箇所にあるため、早めの治療やケアが望まれるでしょう。
また、若いうちにできてしまうイボなだけに、可愛いメイクアップもイボのせいで、断念しないようにしたいものです。